君は言う
ふざけた調子で
「ギターを弾く女の子がいい。」
僕は言う
冗談まじりに
「鍵盤の和音も素敵よ。」
夢の中では
僕だけをみている
そっとくちづけ、
はぁ 君は消えた
きっと、あの日見た
エメラルドのネックレス
今は海の底でかすかに光るのだろう
僕はただ君の横で笑っているだけ
何もそれ以上なんて望んでいないの。
君は言う
まじめな顔して
「あの人にもう一度会いたい。」
僕は問う
涙をかくして
「君はもうしあわせになるの、ねぇ」
夢の中では
僕だけを見ている
ぎゅっとして、
はぁ 君はいない
きっと、あの日
落としたダイヤのしずくは
今は、雲の上から雨粒を落として
僕はただ君の横で泣いているだけ
そうよ
それ以上なんて望んでいないの。